接客業からの転職に挑戦するオススメの時期とは?これだけおさえるべき

      2018/03/06

接客業から転職するにあたって、どの時期に転職するのが一番有利だろうか。

こんな相談を最近同僚からよく受ける。(ここ最近すっかり同僚や後輩の界隈で転職アドバイザーと化している。今度コンサル料取ろうかな笑)

一般的に言えば、学校を卒業した新卒たちが入ってくるのと同じタイミングでスタートできる3~4月、1年が半分終わり、その年の事業計画のゴールが明確になってくる8~9月あたりが「求人が増える」時期だと言われている。

確かに、2回の転職活動のなかでほぼ全ての月での転職活動を経験したが、この情報は間違いないように思える。では、接客業からの転職挑戦にあたって、有利な時期はあるのだろうか。

結論:「思いついたらすぐ転職活動開始」が正しい

そんな身もふたもない話を…と読むのを止めることなかれ。きちんとした理由がある。何より自分が「転職したいぞ!」と次へのステップへやる気に満ちている時期が一番の活動しどころなのだ。モチベーションこそが転職成功への一番の近道。「時期が来るまで様子見」などと日和っていては、良い求人をみすみす見逃す可能性すらある。

3~4月、8~9月は求人の「量が多いだけ」である

確かに事実として、冒頭で説明したように会社側で採用活動がしやすい時期が重なるので、「求人量が多い月」というものは存在する。

しかし、それは「求人量」が多いのであって、「質の良い求人が多い」ということの保証にはならない。分母が増える分質の良い求人が増えている、ということは言えるかもしれないが、はっきり言って質の良い求人も、残念ながらちょっと敬遠したい求人も1年を通して転がっているものだ。当然転職業界の界隈も求人の多い月は積極的に求人を広めているので、これらの月は転職を目指す「ライバル」も多い。よって求人数が多いからトクベツ有利ということもないように思う。

何より私自身、1度目の転職活動で通信会社への内定を取れたのは1月、2度目の転職の際広告代理店へ内定が取れたのは2月だ。それぞれ求人は内定が出る1ヶ月~1ヶ月半くらい前に申し込んだもので、「求人が多い月」に見つけて応募したものではない。もちろん「ヘッドハンティング」なんて格好いいウラがあるわけでもなく、皆と同じようにエージェントさんを頼って紹介してもらったものだ。

「とりあえずたくさんの求人がみたい!」ならこの時期を狙うべきだろうが、必ずしも「この時期だから良い求人に内定が取れる」というものではない。

ボーナスをもらってから辞めるべき?

ボーナス、毎月決まった給料以外にもお金がもらえるのはとても嬉しいもの。できればボーナスをもらってから辞めたい、と考えたくなるのも無理はない。

しかし「ボーナスをもらうまでは今の職場で粘ろう」と時間を稼いだ結果、「新しい職場でのボーナス支給時期が遅くなった」となってしまっては本末転倒だ。

だいたいの会社は、ボーナス(賞与)が支給されるのは「入社から半年経過後のボーナスデーから」みたいに助走期間を設けていることが多い。入社後すぐにボーナスデーが設定されていて、入社して1ヶ月の新人だけど周りの人と一緒にボーナスもらえちゃいました!みたいなのはほとんどない。

それを考えると、「ボーナスもらってから辞めよう」というのは結局「どの会社からボーナスもらおうか」の差でしか無いように思う。

もちろん転職先が年俸制でボーナス支給という概念がない会社もあるので一概には言えないが、現職はボーナス15万、転職先はボーナス30万の場合、さっさと転職して新しい会社で働く期間を長くして転職先でボーナスをもらったほうがその年の実入りが多いなんてこともありえる。

個人的にはボーナスの数十万をもらうために辛くて辛くてしょうがない職場に数ヶ月我慢しているほうが損のように感じるがどうだろう。ギャンブル三昧で借金があって即金ほしいんです!なんて切羽詰った状況じゃ無い限り、目先のボーナスよりも今の職場環境をさっさと変えて心機一転取り組んだほうが良いと思う。

時期がズレているからこその求人もある

参考:転職エージェントの「非公開求人」ってなに?

の記事で書いた「非公開求人」の場合、欠員補充や新規プロジェクトの増強の求人のため、これもまた求人が多い月とは別の月にあった求人だ。(求人内容は明かせないため何月頃にあったものかはご容赦を)

1年中ずっと同じ求人が出ているというのは「誰でもいいから」みたいなちょっと敬遠したい求人なのかもしれないが、転職が多い時期からズレているから怪しい求人、と決めつけてしまうのは実にもったいないことだ。期の中途半端な日付だけど短い採用期間でこの部分を増強できる人がほしい!という実は優良企業からの短期決戦のお宝求人、なんてこともありえるのだ。

転職活動を始める自分のモチベーションの高さこそが大事

これらのことから、私は同僚や後輩がしてくる「いつが転職に有利な月なんですかね?」という質問には「あなたの転職に対するモチベーションが高い時が一番の時期です。つまり今です」と答えるようにしている。

結局転職活動をするのは「自分自身」だ。周りの環境が転職させてくれるわけではない。モチベーションが高いと、面接する側の印象も当然良くなる。よって、「求人が多い月」のタイミングを狙うのではなく、

「フンッ!転職してやるぞ!」

というやる気が出たときこそが「ライバルと差をつけて内定が出やすくなる」月であると言えよう。

あなたはいま「転職したい」んじゃないですか?だったら今です。はっきり言っていつ始めても同じなのですから、早く動いて早く情報収集したひとこそ有利になる。そう私は思うのです。

お世話になったエージェント様

リクルートエージェント

ともあれ最大手のエージェントさん。わたしが一番最初に登録したところで、いろいろと良い意味で転職するにあたって衝撃を受けた会社。ここのインタビュアー※求人紹介の前に、転職希望者の面談をしてくれる人はとにかく褒める。そんなにホメられたらからだがムズムズしちゃいますよ、というぐらいホメてホメてほめまくってくれる。経歴ややりたいことを気分よく話せるし、これでもかとあいづちをうって真摯に聞いてくれるが、ホメられたことを面前のまま受け止めるとかんちがいを引き起こすので注意が必要。開かれた求人からクローズ案件までとにかく求人量がすさまじい。質より量な印象があるので、自分で瞬時に判断するヤル気が必要だが、求人が来すぎて悩むなんてのは贅沢な話かも。

DODAエージェント

転職サイトDODAで転職

全体的に温かい印象の強いエージェントさん。私が利用したときは改修中だったのか専用フォームからではなく、メールでのやりとりが中心だったのを覚えている。送られてくるメールもコピペ対応ではなく、それぞれ案件ごとにコメント貰えたりして、とても親身だったのが印象的。担当になってくれた人は良し悪しをはっきり言ってくれる人で、何事もこざっぱりと直球で言ってくれたのがかえってありがたかった。販売サービス系へ入るための転職にも強みを持っていて、これは「接客業経験者の扱いにも慣れている」ことの証明でもある。

キャリコネ転職サービス

ここは事前面談がなく、キャリアシートのみの登録でサクッと始まる中小規模のサービス。「キャリコネ」という会社OBが年収から待遇から生々しく語るサイトを利用したひとは結構多いのではないか。そこが運営するエージェントサービス。こざっぱりしたホームページからは想像も出来ない熱い、熱意を持った担当さんが付いてくれたので良い意味で意表を付かれたエージェントさん。私の経歴にたまたま合ったのもあるのだろうが、非公開求人を積極的に紹介してくれた印象が強く残っている。紹介してくれる案件もウィットに富んだものが多く、他のエージェントさんとの差を付けるために様々な施策を組んでいて、熱意がこちらまで伝わってくる。実際に案件紹介をしてくれるプロジェクト担当さんは人によってトーンが違い、たまに妙にサバサバしてる人がいたりもするが、それを補ってあまりある採用活動のサポート力があった。

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