転職は1回で決めるものじゃない。接客販売から逃げたいのなら。

      2017/05/30

転職するんだ!と決めたときに、誰しもが陥りがちなのが

自分のキャリアは1回の転職で決める!

と決めつけてしまうことだ。

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じつは私も転職活動をはじめたいと動き始めた初期はこう思っていたし、そのせいでかなり選択肢が狭まっていた。

接客小売という仕事をやっていると、とにかく短期で結果を出すことが良しとされていたし、極端な話

「目の前のお客さんが喜んでもらえれば万事オールオッケー」

みたいな働き方だ。

そんな働き方だと、長期的な視野でものごとを考えることができなくなってしまう。

「明日すべての結果を出さないといけない」

とか

「今日決めて今日動いて今日結果を出す」

は字面だけみてると立派なものだけれど、そんなレベルで得られる成果ってたかがしれてる。

ほんとうに人を動かし、充実した仕事で満足感をえるには、年月がかかるもの。

今私がしている広告の案件は、広告主さんが「こんなのやりたいです」という声を拾ってからすでに5ヶ月が経過している。

接客をやってた頃の自分がみれば

「そんな昔のしごと、覚えてないよ・・・」

と呆れていただろうが、5ヶ月の間にこの大きなプロジェクトは確かに大きく進んでいる。

競合がいたのでプレゼンを3つ作ってその仕事を勝ち取ることからがスタートだったし、勝ち取ったあとも必要な機材や技術も途方も無く多くて、すでに私が認識するだけでも30人以上のスタッフさんに関わってもらっている。

この案件はあともう5ヶ月くらいたったら陽の目を見るのだろうが、毎日少しずつ、それでも大きく物事は進んでいる。

転職活動もおなじことだと思うのですよ。

なりたい自分とか、こういう環境下で働きたい、というイメージがあったとして、それは今現在自分がもっているスキルだけで手に入れられるものなのか。

これは断言できることだけど、フロアで在庫数えて大声で呼び込みかけてレジ打ちだけやってる人材(まさに過去の私・・・)では、

『「自分の欲しい労働環境」を転職いっぱつで手に入ること』

はまず不可能。

広告営業がやりたいなら、絶対に営業経験が必要だし、企画をやりたいにしても、接客の経験しかない人より、違う視点で仕事をしていた人のほうが採用されやすい。

何事も、いきなり結果を求めず少しずつ自分のできることから解決するべきだ。

接客業からの転職16

1回で決めようとせず、ステップアップでキャリアを目指しましょう!

当時のエージェントさんがこう言ってくれたのが、今思えば非常に大きかった。

接客小売に染まりきっていた私にはとにかく「短期で出る結果」以外のビジョンがなかった。

それでは小さな成果は拾えても、大きな成果は絶対に見込めない。

それでも当時の私は転職してキャリアを作るという事は、次の職場のなかだけで目指さなければならない。とそう思っていた。

 

しかし、エージェントさんは、

1回で自分の望むキャリアを描ける人は割合で1割も居ない。そんなことはすでに年収1000万もらってるような経営陣級のひとだけですから、焦らず必要なスキルを身につけていきましょう」

と言った。

私が最終的に目指した

「お客さんの購買意欲をくすぐりたい。接客トークで1人のお客さんに響くのではなく、自分の力で100人や1000人、もっと多くの人の心を動かしたい」

という夢みたいな話を真顔で受け止め、的確なアドバイスをくれたのだ。

ウラを返せば「テメーには今すぐ使えるスキルがないから、一から学び直せ」という事なのだが。

 

まずは何より「転職」してその最悪な職場から「逃げる」こと

意味のない長時間労働は、人の尊厳を奪う。

人の思考を奪う。

「辞めたい」なら、今すぐ動くことだ。

つまり今すぐ「逃げる」こと。

「俺はいつか企画をやりたいなぁ」と仮に思っていたとして、「俺には無理」と内心あきらめていないだろうか。

まぁその判断はある意味あっていて、「接客業」を続けている限りは一生無理だろう。

接客には「企画」要素がない。

目の前の在庫さばいてるだけだからね。

バイト始めたての高校生でもできる。

もしくは

「もうこんな働き方はいやだ・・・」

と思いつつも

「他にやりたいこともないし・・・」

とおびえていないだろうか。

そもそも「やりたいこと」なんてなくても、転職はできる

少なくとも今の職場から「逃げる」ことはできるでしょう。

逃げた先で定年まで働かなくてはいけない、なんてルールはないのだから。

まずは少なくとも常識の通じる職場にうつってから自分がどういう働き方がしたいのか考えたらよいのでは?

エージェントさんは「今の職場から辞めたい」気持ちを組んで、「まずどんな職につこうか」というレベルから相談にのってくれます。

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本当にもったいなく思います。

いるんですよ私のまわりも「辞めたいけど、他にやりたいことない」なんて愚痴りながら腰を痛めているひと。

うつ病一歩手前でお医者さんにかかろうとしているひと。

お酒を飲む量が増えて体調を崩しはじめているひと。

みんな「辞めてから考える」という選択肢が最初からない。

厚労省のデータ※平成25年度雇用動向調査だと、平成25年は全労働者の10%が職を変えてるんですよ?

あなたが今の働き方に納得しているなら良いのですが、新卒で入った会社を定年まで務め上げることは当たり前の時代ではなくなりました。

身体を壊してから辞めたいと思っても遅い。「逃げる」ことすらできなくなりますよ?

接客業からの転職5

「他にやりたいことがない」から奴隷あつかいのままなの?

そんなルールどこにもないし、逃げることは悪いことじゃない。

死んじゃったらそれまでだし。

いつまでも転職という選択肢から「逃げている」状態こそ、他人から見たらみっともないです。

居酒屋で「仕事辛くてもう辞めたいんだよぉ~」なんてくだ巻きつつ残業自慢、不摂生がたたって健康診断結果が悪い自慢している奴は最高にみっともない。

だったらさっさと辞めろって。

たとえ最初の動機が「逃げたい」だったとしても、そのあと転職して持ち直して顔色良くなってるやつの方が100倍カッコいい。

絶対に。

 

お世話になったエージェント様

リクルートエージェント

ともあれ最大手のエージェントさん。わたしが一番最初に登録したところで、いろいろと良い意味で転職するにあたって衝撃を受けた会社。ここのインタビュアー※求人紹介の前に、転職希望者の面談をしてくれる人はとにかく褒める。そんなにホメられたらからだがムズムズしちゃいますよ、というぐらいホメてホメてほめまくってくれる。経歴ややりたいことを気分よく話せるし、これでもかとあいづちをうって真摯に聞いてくれるが、ホメられたことを面前のまま受け止めるとかんちがいを引き起こすので注意が必要。開かれた求人からクローズ案件までとにかく求人量がすさまじい。質より量な印象があるので、自分で瞬時に判断するヤル気が必要だが、求人が来すぎて悩むなんてのは贅沢な話かも。

DODAエージェント

転職サイトDODAで転職

全体的に温かい印象の強いエージェントさん。私が利用したときは改修中だったのか専用フォームからではなく、メールでのやりとりが中心だったのを覚えている。送られてくるメールもコピペ対応ではなく、それぞれ案件ごとにコメント貰えたりして、とても親身だったのが印象的。担当になってくれた人は良し悪しをはっきり言ってくれる人で、何事もこざっぱりと直球で言ってくれたのがかえってありがたかった。販売サービス系へ入るための転職にも強みを持っていて、これは「接客業経験者の扱いにも慣れている」ことの証明でもある。

キャリコネ転職サービス

ここは事前面談がなく、キャリアシートのみの登録でサクッと始まる中小規模のサービス。「キャリコネ」という会社OBが年収から待遇から生々しく語るサイトを利用したひとは結構多いのではないか。そこが運営するエージェントサービス。こざっぱりしたホームページからは想像も出来ない熱い、熱意を持った担当さんが付いてくれたので良い意味で意表を付かれたエージェントさん。私の経歴にたまたま合ったのもあるのだろうが、非公開求人を積極的に紹介してくれた印象が強く残っている。紹介してくれる案件もウィットに富んだものが多く、他のエージェントさんとの差を付けるために様々な施策を組んでいて、熱意がこちらまで伝わってくる。実際に案件紹介をしてくれるプロジェクト担当さんは人によってトーンが違い、たまに妙にサバサバしてる人がいたりもするが、それを補ってあまりある採用活動のサポート力があった。

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