接客業から転職して良かったこと3選

      2017/04/26

とある家電量販店で8年過ごしてきて、接客業としてよかったことも、辛かったことも一通り体験してきた自負はあります。

営業職を経て、企画営業をやっている今の自分が過去を振り返り、接客から離れてよかったことを上げてみます。

もちろん、ここは接客業の方が良かったな、ということもほんのちょっとだけありますが、圧倒的に「良かったこと」の方が多いです。

シフト制から離れ、規則正しい生活になった

接客をやっていたころは、いわゆる「シフト制」の勤務体系で、管理職に昇格してもこのシフト制の生活が変わることはほとんど無かった。

私の業界での「早番」はお店がオープンする前の7時~9時頃、「遅番」は昼過ぎの13~14時頃出勤するスタイル。

「中番」なんてのもあって、これは10~11時頃出てくるスタイルだったかな。ま、中番の日でも早番とほとんど変わらない時間に

出勤させられたりしてたので、あまり好きじゃなかったんだけど。(タイムカード?お察しください)

当然、出勤時間が違えば、退勤時間も違う。。。と思いきや、私は退勤時間はほとんどかわらなかった。

出勤時間だけが勤務時間の差で、

今思い返せば毎日23時ぐらいまで働かされてたわけだ。地獄。

週に1回あるかないかの遅番が心のオアシス。それ以外は帰って家で寝るだけ。スマホぽちぽち。夕飯は作る気にもならず。

休みの日もシフト制だからバラバラで、平日のどこかで休む。クレームが発生したら休日も出てくる。代休?そんなの取ってる暇はない

こんな生活で、「規則正しい生活」なんてものができるはずもない。

しかし、退勤時間はガバガバなのに遅刻にはアホかと思うくらいうるさくて、1分でも出勤時間が遅れれば始末書を書かされる会社だった。

(今でも思い出すとむかっ腹が立つ)

広告屋になったいまも、取引先への納入前になると忙しいことももちろんあるが、

・休みが決まっていること(土日、祝日)

・出勤時間ではなく退勤時間で生活リズムを調整すること

この2つは守れている。むろん、同僚も上司も皆このリズムを守ろうとするので、多少無理をしても、あとから精神体力のリカバリーが

かんたんにきく。皆お互いの労働環境の保全に気を配る文化がある。

お陰でどんなに忙しくてもジム通いができるし、たまに家族と待ち合わせて外食もできる。

これが1つめの「良かったこと」だ。

「考える事」が正義になった

接客をやっていたころは、

「考えるな!立ち止まるな!身体を、手足を動かせ!」

と脳筋派上司に毎日のように詰められていた。私の会社で出世するのはこういう

「いかに盛り上がってやってるか」

みたいなお祭り根性のある奴ばかりで、効率なんてものを考えるのは軟弱だ、みたいな考え。

接客小売はどこも同じ感じじゃないかね?スーパーとかアパレルとか靴屋さんとか行くとでかい声出してる偉そうなやつ今でもよく見るよ。

私はどちらかというと行動する「意味」を考えた上で、いかに楽に効率的にやろうか考えるタイプなので、

「考えるな、動け」という考え方はあまり好きではない。効率よりも「仕事やってる感」が大事だという考えは最後までなじまなかった。

今では、「考える事9割、行動1割」が当たり前の生活になった。

そもそも、他の業界では考えもなしにいきなり行動しだすやつは大抵バカにされる。

ここがカルチャーショックだった。

ああ、考えていいんだ、と。

考えもなしに行動しても許されるのは転職直後の駆け出しのときだけで、それ以降は常に考えに考えて、「結果を出すこと」を要求される。

実に仕事として健全な形になった。

あくせく疲れた身体に鞭打つのではなく、コーヒーを飲みながら、近くの軽食やで小腹を満たしながら、広告が掲載される場所を実際に見に行って想像を膨らましながら、仕事を考え、アイデアで前進させていく。これほど充実していることはない。

有給を「取らないこと」が悪になった

何やってんだ!俺が怒られるんだよ!っさと有給消化しろ!働きすぎだ!

上司からこんな風に怒られるなんて、数年前の自分に想像できただろうか。

企業がまともなら、労基に入られる方が面倒だと考えるはず。

有給は、「義務」なのだ。経営者が労働者に必ず取らせなきゃいけない。

有給はインフルエンザになって無理やり解熱剤流し込みながら職場に来てやっと「半休」だけ使えるようなふざけた制度じゃない。

ライフワークバランスを整える補助剤なのだ。

年に1度まとめて消化すると当然取引先に迷惑がかかるので、2~3ヶ月に一度2日ずつとって土日とぶつけて4連休取るようにしている。

それでも余ってしまうので、その分は急な冠婚葬祭や、風邪引いた時にありがたく使わせてもらっている。

4連休も取れるとちょっと遠出して温泉なんてのも楽にできる。おかげで温泉地にとても詳しくなった。

温泉トークが取引先にウケてまた仕事が貰えたりと、休日で得たエネルギーがいい形で仕事に活きていて、

「休みとはこう取るのか」

みたいなリズムがやっとつかめてきている。

まとめ

良かったことをまとめれば、

「仕事のために休まなくて良くなった」

というこの部分が非常にありがたい。仕事があるから休む。ではなく、休日を、自分の時間を充実させたいから仕事を頑張る。

こういったマインドに、転職して数年でやっと変わることが出来た。

あまりに仕事のスタイルがゆるくなりすぎて自分が仕事をサボってしまっているのではないかと錯覚することだってある。

でも、それでいいんだ。きちんと結果が出ているし、取引先さんとも友好な関係を築けている。

この「良かった」も、近いうちに「当たり前」と思える日が来るのだろうか。

「当たり前」と思えるようになって初めて「接客業からの転職」が成功したと言えるんだろうな。

お世話になったエージェント様

リクルートエージェント

ともあれ最大手のエージェントさん。わたしが一番最初に登録したところで、いろいろと良い意味で転職するにあたって衝撃を受けた会社。ここのインタビュアー※求人紹介の前に、転職希望者の面談をしてくれる人はとにかく褒める。そんなにホメられたらからだがムズムズしちゃいますよ、というぐらいホメてホメてほめまくってくれる。経歴ややりたいことを気分よく話せるし、これでもかとあいづちをうって真摯に聞いてくれるが、ホメられたことを面前のまま受け止めるとかんちがいを引き起こすので注意が必要。開かれた求人からクローズ案件までとにかく求人量がすさまじい。質より量な印象があるので、自分で瞬時に判断するヤル気が必要だが、求人が来すぎて悩むなんてのは贅沢な話かも。

DODAエージェント

転職サイトDODAで転職

全体的に温かい印象の強いエージェントさん。私が利用したときは改修中だったのか専用フォームからではなく、メールでのやりとりが中心だったのを覚えている。送られてくるメールもコピペ対応ではなく、それぞれ案件ごとにコメント貰えたりして、とても親身だったのが印象的。担当になってくれた人は良し悪しをはっきり言ってくれる人で、何事もこざっぱりと直球で言ってくれたのがかえってありがたかった。販売サービス系へ入るための転職にも強みを持っていて、これは「接客業経験者の扱いにも慣れている」ことの証明でもある。

キャリコネ転職サービス

ここは事前面談がなく、キャリアシートのみの登録でサクッと始まる中小規模のサービス。「キャリコネ」という会社OBが年収から待遇から生々しく語るサイトを利用したひとは結構多いのではないか。そこが運営するエージェントサービス。こざっぱりしたホームページからは想像も出来ない熱い、熱意を持った担当さんが付いてくれたので良い意味で意表を付かれたエージェントさん。私の経歴にたまたま合ったのもあるのだろうが、非公開求人を積極的に紹介してくれた印象が強く残っている。紹介してくれる案件もウィットに富んだものが多く、他のエージェントさんとの差を付けるために様々な施策を組んでいて、熱意がこちらまで伝わってくる。実際に案件紹介をしてくれるプロジェクト担当さんは人によってトーンが違い、たまに妙にサバサバしてる人がいたりもするが、それを補ってあまりある採用活動のサポート力があった。

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