接客業からの転職に必要なものは?何を用意すればよいか
2016/12/12
転職活動において、どのような心構えが必要か、という以前に、身につけていないと常識を疑われるものがある。
オフィスワークだったり、外回りの営業のしごとについている人なら当たり前に持っているものでも、我々接客販売業には馴染みのないものもあるはずだ。
指摘されてから「恥ずかしい」思いをする前に、転職活動中に持ち歩くもの、身につけておくべきものをおさらいしておこう。
エージェントや知人友人に指摘されるならまだしも、転職候補先の面接官に指摘されたら致命的だ。
※順次この記事は気がついたら品を追加していきます。
クリーニングに出してあるパリッとしたスーツ
オフィスで働くビジネスパーソンなら、スーツは「自社オフィスで着潰すやすいやつ」と「客先に出向くちょっと良いやつ」を区別して持っている。
これは当たり前の感覚なのだが、我々接客小売業のなかには、スーツはいっさい着る機会がないor通勤でしか着ていない!
という人は多いと思う。ゆえに、スーツと言えばコレ1着!という人も多いだろう。
私のいた会社も勤務中制服が支給されている会社だったし、通勤着もスーツ推奨だったがおとなしい格好なら私服でもうるさくは言われなかった。
よってスーツはサイズが合っていない1着しか持って無くて、ずいぶん恥をかいた。。
なぜ一般的なオフィス勤務の人は、スーツを着分けるのか。
それは、
通勤という行動はスーツを痛めやすい・クリーニングのパリッと感が抜けやすい
ことを知っているから。
転職活動においては、スーツ着用での活動がほとんどになる。
間違っても、しわしわになったスーツやシャツで面接に行くことは避けたい。
※メラビアンの法則にあるとおり、ぱっと見の印象は、接する時間が少ない中で勝負する面接の場では特に重視すべきだ。
※(人の第一印象は見た目でまず8割以上決まってしまうということ。そしてそれを覆すには多大な時間が必要なこと)
ただでさえ接客小売業の我々は休みが不定期になりがちだし、なかなかクリーニング屋さんにスーツを出しに行く機会に恵まれにくいものだ。
よって、
スーツは安いものでも良い。その代わり、必ずクリーニング出したてのパリッと感が維持できるようにすること。
忙しくてクリーニング屋さんに行く頻度が上げられないなら、複数着持ってても良い。
スーツが面接においてプラスになることはないかもしれない。
ただし、よれよれシワシワは必ず減点になる。
汚れのないクツ
これも最初に取り上げたスーツと同じ理由。通勤に履いていると、クツはスーツ以上に痛みやすいものだ。
我々もお客さんのお財布の中を推理するとき、履いているクツを参考にしたことはないだろうか?
クツは顔ほどにヒトを語ると私は信じている。
偏見かもしれないが、クツがきれいな客は買い物もキレイだったし、印象も良かった。
対照に、クツの汚い客はクレーマー体質だったように思う。低予算で予算以上のサービスを要求してくるような。
転職活動用にクツを買っても大げさではない。絶対にクツは新しいものを買おう。
スニーカー?ブーツ?
問題外。
手帳・ボールペン
手帳
すでに持ってるよ!という人も多いだろう。持ってない人は買おう。買って、使う習慣をつけよう。
仕事が変わると、スケジュール調整能力のないやつは即死する。そして人間は忘れる生き物だ。今のうちに手帳で管理するクセをつけよう。
すでに持ってる人でも、ここで言いたいのは「転職活動用に別に持て」ということ。
現業の手帳と転職活動用の手帳を共通にすると、ふとしたことから今の会社に転職活動していることがバレてしまう。
それはなんとしても避けたい。
また、手帳を別にすることは、転職活動という集中力が必要な行動のなかで、気持ちのメリハリが付けやすい。
混同してしまうといけないので、今使っている手帳と全く違うデザインのものを選ぼう。
ちなみに私はほぼ日手帳のオリジナルサイズをずーっと使い続けてます。
通販だとほぼ日ストア、店頭だとロフトでしか扱ってないので注意。ぶっちゃけ手帳の中ではお値が張るけど、1日1ページという割り振りは一度使い始めるとコレ以外ありえないくらい便利。
転職活動中は表紙を別のに変えて2冊持って、区別して使ってました。
ボールペン
接客業だと、お客に貸したり同僚に貸したりですぐにどっかになくなるから、5本100円みたいなお徳用を使っている人も多いのでは。
ここでは、手帳に合わせてボールペンも別に持ちましょう。
別に1000円も2000円もする高級なものでなくても良い。
200円~500円くらいのもので良いので、手帳と一緒に持ち歩けるキレイなものを一つ持ちましょう。
インク色は黒だけのもの。色ボールペンなんて持ち歩いても使いません。どうしてもというなら家で手帳整理するときに使いましょう。
ジェルタイプだとカバンの中で破裂すると悲惨なので、通常の油性のものが良いでしょう。(体験談)
書類をキレイに持ち帰るクリアファイル
できれば柄のついたやつじゃなく、こういうシンプルで硬い素材のクリアファイル。2~3冊はカバンに忍ばせておく。
面接の際に書類や資料をもらったりすることもあるので、ていねいに持ち帰るにはクリアファイルが良い。
これも営業職につくとこういった相手から受け取った書類への気づかいは必須です。今のうちに持ち歩く習慣をつけよう。
USBメモリ
これは個人的に超役に立ったもの。そして、ピンチを救ってくれたもの。
容量は4GBみたいな小型のものでかまわない。
空っぽのまま持ち歩くのではなく、このUSBメモリに
・履歴書
・職務経歴書
・履歴書用顔写真
のデータを入れておく。
万が一、緊急で入用になった、内容の編集が必要になったとしても、マンガ喫茶などに駆け込めば間に合う。
履歴書用の顔写真も、コンビニのプリント機能を使えば、さっと印刷して足すことが出来る。
データで何かを受け取るということはほとんど無いと思うが、こうした急なアクシデントに対応できるので、ぜひとも1本持ち歩いておこう。
まとめ
ごちゃごちゃあれもこれも持ち歩けば良い、というものではない。
就活カバンがパンパンというのは少々みっともないから。
「必要なもの」をしっかり押さえて、いざというときに
持って歩けばよかった…
が無いようにしたい。
お世話になったエージェント様
リクルートエージェント
ともあれ最大手のエージェントさん。わたしが一番最初に登録したところで、いろいろと良い意味で転職するにあたって衝撃を受けた会社。ここのインタビュアー※求人紹介の前に、転職希望者の面談をしてくれる人はとにかく褒める。そんなにホメられたらからだがムズムズしちゃいますよ、というぐらいホメてホメてほめまくってくれる。経歴ややりたいことを気分よく話せるし、これでもかとあいづちをうって真摯に聞いてくれるが、ホメられたことを面前のまま受け止めるとかんちがいを引き起こすので注意が必要。開かれた求人からクローズ案件までとにかく求人量がすさまじい。質より量な印象があるので、自分で瞬時に判断するヤル気が必要だが、求人が来すぎて悩むなんてのは贅沢な話かも。
DODAエージェント
全体的に温かい印象の強いエージェントさん。私が利用したときは改修中だったのか専用フォームからではなく、メールでのやりとりが中心だったのを覚えている。送られてくるメールもコピペ対応ではなく、それぞれ案件ごとにコメント貰えたりして、とても親身だったのが印象的。担当になってくれた人は良し悪しをはっきり言ってくれる人で、何事もこざっぱりと直球で言ってくれたのがかえってありがたかった。販売サービス系へ入るための転職にも強みを持っていて、これは「接客業経験者の扱いにも慣れている」ことの証明でもある。
キャリコネ転職サービス
ここは事前面談がなく、キャリアシートのみの登録でサクッと始まる中小規模のサービス。「キャリコネ」という会社OBが年収から待遇から生々しく語るサイトを利用したひとは結構多いのではないか。そこが運営するエージェントサービス。こざっぱりしたホームページからは想像も出来ない熱い、熱意を持った担当さんが付いてくれたので良い意味で意表を付かれたエージェントさん。私の経歴にたまたま合ったのもあるのだろうが、非公開求人を積極的に紹介してくれた印象が強く残っている。紹介してくれる案件もウィットに富んだものが多く、他のエージェントさんとの差を付けるために様々な施策を組んでいて、熱意がこちらまで伝わってくる。実際に案件紹介をしてくれるプロジェクト担当さんは人によってトーンが違い、たまに妙にサバサバしてる人がいたりもするが、それを補ってあまりある採用活動のサポート力があった。