新卒から接客業で頑張ってきたアナタへ。転職は早く動いた人間が有利。
2017/03/13
新卒で接客業を選んだ理由は、なんだっただろうか。
「やりがい」
「アルバイト時代に接客が得意、好きだった」
「友達とおしゃべりが好き。しゃべりを仕事に活かしたい」
という人だろうか。
でも、ほとんど大部分のひとは、くちに出さないだけで、
「なんとなく」
これが大半だ。でも、別にそれは悪いことではない。
「なんとなく」は悪いことじゃない
最近は「意識高い系」などとやゆされることも多いが、学生時代から自分が将来なにを目指し、何になりたいかを考えているひとはいる。老後のことまで考えている学生さんもいるくらいだ。
ニュースやブログで取り上げられることが多いから、みんな意識高くいろいろ考えているひとが大半のように感じるが、実際はそうじゃない。
・「結婚して子育てが出来る稼ぎがほしい」
・「みんなシューカツしてるし、自分もやらなきゃ」
・「フリーターはなんとなくかっこ悪いかなぁ」
とこんな意識じゃなかっただろうか。いや、何度も言うようだけど、これが大半。就活では「だるい」とはオトナに向かって言いづらいだけで、9割の人間はそう考える。偉そうにここで書いてる自分もそうだった。流れに乗っただけだ。
自分に内定をくれたから、接客業を選んだ。
今それで食えている。アパートの家賃も払える。趣味に少しお金も使える。なら、その選択は「ひとまず」間違ってはいない。
では、なぜみんな「なんとなく」転職しないのだろう。
なぜか、
・新卒は3年頑張れ。
・最初に選んだ会社で走り続けろ。
と、30年前のバブル期の価値観がずっとこの部分だけ皆の心に残り続けている。
21世紀の今となっては、終身雇用で「しがみついていればなんとかなる」時代ではなくなった。続けていることに対する労働者側のメリットはとうの昔になくなっているのに、経営者の視点で「長くやってほしい。(終身雇用は約束できないけどね)」の部分だけがフィーチャーされ続けている。
はっきり言えば、
終身雇用が約束されない時代になぜ嫌で、違和感のある仕事をし続けなければならないのか。
なぜ、「転職」という選択肢だけ昔の価値観がこびりついているのか、「嫌で嫌でしょうがないけど転職するやつは負け」という価値観を押し付けられているのか。
これ、冷静に考えるとおかしくないですかね?
50代の先輩は何人いますか?
長く働ける会社なら、見渡せば50代で仕事をしているひとはたくさん視界に入る。課長、部長という肩書がついている人もいるし、職人として黙々と仕事をしているひともいる。
さて、接客業を新卒で選んだ人間のまわりに、何人の「50代の先輩」がいるだろうか。
良くて2~3人。だいたいは、1人もいない。
これが接客業の現実だ。皆遅かれ早かれ、新卒カードを手放し、転職していくのだ。
では、どのタイミングで転職するんだろう。
一つの正解例を示すなら、
・やってられるか!という心の叫びが生まれたとき
・最近心病んでる。もうすぐ壊れそう
・「なんとなく」将来のことを考えたとき
この3つ。ひとつでも当てはまるなら、転職に動いていい。むしろ、早く動いたほうがいい。
最初の転職は暖かく迎えられる
わたしのまわりにいる接客業からの転職組は、皆同じことをいう。
「こんなにも仕事って楽しいのか!もっと早く転職するんだったなぁ」
と。
かくいう私も、あと3年早く動いていれば・・・と接客業を8年も続けたことを後悔している。いや、新卒で選んだ会社なんてさっさと見切りつけて辞めれば良かった。接客業特有の変な癖みたいなものがついてしまって、転職活動は随分と苦労したからなぁ…
面接に行っても、転職を補助してくれるエージェントさんに相談しても、「初めての転職」は比較的難易度が低いことがわかる。この感覚、転職の厳しさを覚悟していただけに肩透かしをくらった。それも早く動けば動くほど、転職難易度は大きくさがる。楽に次に行ける。
なぜ、「新卒カード」は強いのか。それは
若い!
これにつきる。新卒カードを手放すことは悪じゃない。それにしがみついて劣悪な環境に耐えに耐え、こころがぶっ壊れてから動くのでは遅すぎるんだ。
「なんとなく」将来を思うのなら、すぐに動きなさい。
すぐに動けば、学生だった期間が近いから、学ぶちからをまだ失っていないし(おじさんになるとホント若い時以上に勉強がおっくうになる。ほんとだよ。)
いくらでもカバーできる。内定が出れば、新しい職場は必ず暖かく迎えてくれる。下手な新卒より心機一転の若い転職組の方が結果がでることも十分にあるからだ。
接客業からの転職は相談しにくい話題。エージェントに頼ろう
学生だったころの就職活動は、励まし合う同級生がいて、大卒なら就活センターみたいな施設があったりして一体感の中で動くことが出来た。
しかし「転職」だとそうはいかない。現在の職場で話すべきではない。強い引き止めにあったり、待遇が著しく悪くなるからだ。うっかり転職活動していることがバレてしまい、コドモのいじめみたいな事が始まることだってある。本来転職とは孤独なものだ。
しかし、エージェントを頼れば、転職を妨害するどころか親身に手伝ってくれるスタッフが付いてくれる。
彼らは転職のプロだ。「なんとなく」の転職を「こう動く!」に変える力を持っている。
いくら強力なパートナーが待っているとしても、最初の一歩を踏み出すのは自分だ。
私のように、「新卒カードを大事にしすぎた」結果、ずいぶんと遠回りにキャリアを作ることのないように祈っています。
参考:接客業経験者の強い味方。転職エージェントとは?メリットとデメリットの比較
お世話になったエージェント様
リクルートエージェント
ともあれ最大手のエージェントさん。わたしが一番最初に登録したところで、いろいろと良い意味で転職するにあたって衝撃を受けた会社。ここのインタビュアー※求人紹介の前に、転職希望者の面談をしてくれる人はとにかく褒める。そんなにホメられたらからだがムズムズしちゃいますよ、というぐらいホメてホメてほめまくってくれる。経歴ややりたいことを気分よく話せるし、これでもかとあいづちをうって真摯に聞いてくれるが、ホメられたことを面前のまま受け止めるとかんちがいを引き起こすので注意が必要。開かれた求人からクローズ案件までとにかく求人量がすさまじい。質より量な印象があるので、自分で瞬時に判断するヤル気が必要だが、求人が来すぎて悩むなんてのは贅沢な話かも。
DODAエージェント
全体的に温かい印象の強いエージェントさん。私が利用したときは改修中だったのか専用フォームからではなく、メールでのやりとりが中心だったのを覚えている。送られてくるメールもコピペ対応ではなく、それぞれ案件ごとにコメント貰えたりして、とても親身だったのが印象的。担当になってくれた人は良し悪しをはっきり言ってくれる人で、何事もこざっぱりと直球で言ってくれたのがかえってありがたかった。販売サービス系へ入るための転職にも強みを持っていて、これは「接客業経験者の扱いにも慣れている」ことの証明でもある。
キャリコネ転職サービス
ここは事前面談がなく、キャリアシートのみの登録でサクッと始まる中小規模のサービス。「キャリコネ」という会社OBが年収から待遇から生々しく語るサイトを利用したひとは結構多いのではないか。そこが運営するエージェントサービス。こざっぱりしたホームページからは想像も出来ない熱い、熱意を持った担当さんが付いてくれたので良い意味で意表を付かれたエージェントさん。私の経歴にたまたま合ったのもあるのだろうが、非公開求人を積極的に紹介してくれた印象が強く残っている。紹介してくれる案件もウィットに富んだものが多く、他のエージェントさんとの差を付けるために様々な施策を組んでいて、熱意がこちらまで伝わってくる。実際に案件紹介をしてくれるプロジェクト担当さんは人によってトーンが違い、たまに妙にサバサバしてる人がいたりもするが、それを補ってあまりある採用活動のサポート力があった。