本当に高卒から接客業一筋でやっている人は他業種へ転職できないのか?
結論から言えば、「接客業一筋」でやってきたのであれば、転職成功の可能性は「十分に」あると言える。
問題は、動くか、動かないか、だ。
ここで重要なのは、今やっている接客業が「何社目の」仕事なのかどうか。今やっている仕事が1~2社目の仕事なら、転職活動においてそれはほとんど障害にはならないだろう。
これまで4~5回転職してて、最後に接客業にたどり着きました!という人は、ちょっと「新しい」仕事にチャレンジするのは難しいかもしれない。もし転職するにしても、これまでやってきた分野の仕事から選んで会社を見つける必要があるだろう。
でも安心して欲しい。転職活動において、大卒か、高卒か、という応募資格においての最終学歴のハードルは確かにあるが、「高卒だから転職できない」「接客業だから転職できない」ということは絶対にない。
断言しよう
高卒から接客業一筋でやっているから、もうほかの職業にチャレンジすることはできない!はありえない。
接客業「一筋」は武器になる
仕事において、それが「営業」であろうと、「事務」であろうと、形は問わない。これまで「この仕事一本でやってきました!」は転職において大きな武器になる。
それは「接客業」においても同じこと。
なぜ、接客業に魅力を感じたのか。
なぜ、それを今になって手放してまで違う仕事、会社への転職活動に踏み切ったのか。
そこさえきちんと説明できれば、転職活動は問題なく進むだろう。
よく転職サイトには「なぜ、仕事を変えようと思ったのか」を練りましょう!と書いてあることが多いけど、大事なポイントはじつはそこではない。
「なぜ、最初に接客業に魅力を感じたのか」を先に考えよう。
面接官は、今アナタがしている仕事に関しては「素人」だ。ゆえに、どんなことが「面白く」て、そしてどんなことが「しんどい」のかわからない。
ゆえに、「今やっている仕事の面白さ」も、きちんと説明できるようにしておいたほうが良い。
それをきちんと形にして説明できること、それ一筋でやってきたから感じる「面白さ」を語れることは、大きな「アナタの魅力」という武器になる。
そして、その面白さと「しんどさ」「もっと興味や関心をもったこと」を比較して、「新しい仕事にチャレンジする」意欲が勝ったから転職するんです!と自信を持って言えば良い。
ね?「一筋」でやってきたアナタが、より魅力的に見えるでしょう?「お、コイツ芯があって良さそうだな」と。
だから、「なぜ、最初に接客業を選んだのか」そして、そこから何を得たのか。そこはきちんとまとめておけば転職活動において十分な武器になるんだ。
なぜ、「接客一筋」でも面接してもらうチャンスが生まれるのか
細かく見ているようにみえて、実は面接官が重視していることはそれほど多くない。
・「コイツと一緒に働きたいか」(人間的魅力)
・「コイツは新しい仕事に慣れる気があるか」(適応性。応用力)
この2つのポイントに集約されると言っても良い。
よく言う「経験者優遇!」はこの「慣れるスピードが早い」から選ばれやすい、に過ぎない。今までやってきた接客業でも同じこと。今やっている会社と競合のお店に明日入ったら、すぐ完璧にバリバリやれる?
多分答えはNOだ。お店によってルールが違うし、推している商品やサービスは全然別のメーカーの物かもしれない。まぁ「多少は未経験者よりも動ける」かもだけど。
しょせん「経験者優遇」はこの「多少は動ける」ことの有利さを買っているに過ぎない。
結局は同じ職種の転職だって、結局1からルールや仕事の形を確認する作業が必要なんだ。
だから、面接官はさっき出した2つのポイントしか見ていない。どうせスーパーマンが入ろうが、未経験者が入ろうが、「仕事を会社の形に合わせて覚える」という作業をすることに変わりはないのだから。
そして、「仕事のできる性格悪そうなやつ」と、「仕事はそこそこっぽいけど、なんか人柄良さそう」なら、後者が選ばれやすい。
なぜかって?
それは面接官は人間だからだ。ビジネスの世界だって、結局は人柄というあいまいなものを切り捨てることは出来ない。
完全にAIやロボットが履歴書を判断して、面接の質問をするようになったらお手上げかもしれないけど、安心してほしい。21世紀の、それも平成が終わろうかという現在でも面接官は人間だ。
性格の悪いやつは、どれだけ優秀でも選ばれることはない。
「あ、コイツと働いたら楽しいかも」と思わせれば、それだけで十分に勝算はある。
「高卒だから」「接客しかやってこなかったから」と諦めてない?
何かと理由をつけて、今の仕事にすごく不満があるのに転職しない理由を一生懸命見つけて、我慢していませんか?
もったいないですよ、今の状態。
あれだけあこがれと、やる気と、興味に惹かれて入ってきたこの業界。
でも、仕事してみたら、それ以上に不満があったり、思うようにいかないこと。想像と違ったこと。あると思う。
その「不満」や「これじゃない」が仕事の楽しさを上回ってしまったら。自分の学歴や職歴は気にせず、一歩新しい世界へ動き出してみよう。
履歴書の書き方がわからない?どんな会社があるかわからない?
そんな些細なことは転職エージェントに相談して、頼ってみよう。
転職エージェントなら、履歴書の書き方や面接の受け答えの仕方はもちろん、「今アナタが転職すべきなのか」というスタートラインのところから相談にのってくれる。
詳しくは転職エージェントとは?という記事を読んでもらえればわかる。
参考:接客業経験者の強い味方。転職エージェントとは?メリットとデメリットの比較
仕事の形は、ひとつじゃない。仕事の選び方も、ひとつじゃないんだ。諦めるのは、もったいないですよ。
お世話になったエージェント様
リクルートエージェント
ともあれ最大手のエージェントさん。わたしが一番最初に登録したところで、いろいろと良い意味で転職するにあたって衝撃を受けた会社。ここのインタビュアー※求人紹介の前に、転職希望者の面談をしてくれる人はとにかく褒める。そんなにホメられたらからだがムズムズしちゃいますよ、というぐらいホメてホメてほめまくってくれる。経歴ややりたいことを気分よく話せるし、これでもかとあいづちをうって真摯に聞いてくれるが、ホメられたことを面前のまま受け止めるとかんちがいを引き起こすので注意が必要。開かれた求人からクローズ案件までとにかく求人量がすさまじい。質より量な印象があるので、自分で瞬時に判断するヤル気が必要だが、求人が来すぎて悩むなんてのは贅沢な話かも。
DODAエージェント
全体的に温かい印象の強いエージェントさん。私が利用したときは改修中だったのか専用フォームからではなく、メールでのやりとりが中心だったのを覚えている。送られてくるメールもコピペ対応ではなく、それぞれ案件ごとにコメント貰えたりして、とても親身だったのが印象的。担当になってくれた人は良し悪しをはっきり言ってくれる人で、何事もこざっぱりと直球で言ってくれたのがかえってありがたかった。販売サービス系へ入るための転職にも強みを持っていて、これは「接客業経験者の扱いにも慣れている」ことの証明でもある。
キャリコネ転職サービス
ここは事前面談がなく、キャリアシートのみの登録でサクッと始まる中小規模のサービス。「キャリコネ」という会社OBが年収から待遇から生々しく語るサイトを利用したひとは結構多いのではないか。そこが運営するエージェントサービス。こざっぱりしたホームページからは想像も出来ない熱い、熱意を持った担当さんが付いてくれたので良い意味で意表を付かれたエージェントさん。私の経歴にたまたま合ったのもあるのだろうが、非公開求人を積極的に紹介してくれた印象が強く残っている。紹介してくれる案件もウィットに富んだものが多く、他のエージェントさんとの差を付けるために様々な施策を組んでいて、熱意がこちらまで伝わってくる。実際に案件紹介をしてくれるプロジェクト担当さんは人によってトーンが違い、たまに妙にサバサバしてる人がいたりもするが、それを補ってあまりある採用活動のサポート力があった。