接客業に「向いてない」と気がついたら

      2017/10/31

最終更新日:2017年10月31日

最初は誰だってそう。

「じぶんは接客向いてないな…」

なんて思いながらわざわざ接客業の世界に踏み込んだ人間は少ないだろう。

誰だって最初は

人の悩みを自分が解決するんだ!

だったり

お客さんの買い物をステキにフォローするんだ!

というやる気とキラキラに満ちていただろう。

加えて、新人で経験が浅いときはとにかく毎日がめまぐるしく忙殺されるから、職場の雰囲気に追いつくために必死だ。

多少やっかいなお客さんにハマっても笑顔と根性で乗り切れちゃったりする。

でも、ふと冷静になってみてどうだろう。

「今までどうやって生きてきたんだ?」みたいな悪意の固まりな「客」ともはや呼べない相手に向かってヘコヘコして、怒鳴られて、でも立場上言い返せなくて。

そして気が付かないうちに自分の心がひどく疲れていることに気がつくんだ。

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頭に「モヤ」がかかり始めたら黄色信号

接客・サービスに向いている、向いていないというのは本来あまり考えなくて良いこと。

なにせ「最低限の会話」が出来ればモノは売れる。サービスは提案できる。(出世できるかは別にして)

ある程度訓練すればハキハキしゃべる事はできるようになれるし、自社の商品の知識を付けていけば商品説明だってそれほど難しくはない。

でも、こうなったら黄色信号だ。

・自分のところの商品が良いものに見えない。でも売らなきゃ、という焦りがある。

・客が怖い。ゆえに客の発言が全て「怒鳴り声になったら嫌だな」、としか考えられなくなりコミュニケーションを予想できない。予想したくない。

・仕事の事を考えると頭にモヤが掛かってぼーっとしてしまう。

この3つのうちどれかに当てはまったら、向いている、向いてない以前に、アナタは壊れる寸前だ。自分の体以上に大事なものなど存在しない。

目を覚まそう。たとえそれが結果として「逃げ」の選択肢だったって良いんだ。大丈夫なうちに動かなきゃ。

接客向いてない=自分の能力が低い、と勘違いしてはいないかい?

最初から「接客なんて大嫌い。」という気持ちで入ってきていればまた話は別なんだけど、きっとほとんどの人はそうじゃない。

そこそこ仕事に意欲もあった自分が「もしかして、接客向いてないのかな…?」と思ったら、思ってしまったら、それはもう心の中でサビが出始めている。見過ごすな。放置するな。

あなたの接客態度が悪いわけじゃない。

あなたの商品知識が薄く勉強不足なわけじゃない。

ただただ「金を出せば何を言っても、何をやってもいい」と考えている「自称」客のクレーマーにやられてしまったんだ。あなたの気持ちそのものが弱いわけじゃないんだ。

アナタを評価してくれる会社は、客は世の中にいくらでもある。「向いてない」なんてただ自己嫌悪していては自分の評価を著しく自虐するおそれがある。

自分をドライに見てくれる他人に頼ってみるのが良い。

参考:接客業経験者の強い味方。転職エージェントとは?メリットとデメリットの比較

○年は続けてみよう、は悪魔の論理

もしあなたが接客業についてそこそこの新人~中堅であるならば、周りは心がくじけているあなたにこう言うだろう。

「この仕事の面白さがわかるのは○○年続けてからだよ」「向いてるか向いてないかなんてすぐにはわからないよ」と。

そんなものは「ウソ」です。

接客を約8年やって、フロアーの責任者までつとめた私が言うのだから間違いない。

残念ながら「やりがい」「向き不向き」なんてものは3ヶ月もやれば一通り体感できる。

ここで間違えてはいけないのは、「接客業は底が浅い」わけではなく、誰もがすぐに一線級で出来るヌルい仕事という意味でもない。「習熟(一人前)までの時間が比較的短い」といえば伝わるだろうか。実際に極めようと思えば底なしに深く面白い業態ではあるが、「接客」そのものが1人でできるようになるまでには、それほど多くの時間や資格取得などをせずともよい。

接客業として働くと、こちらの都合も加味した上でサービスを受ける良いお客さん、「より良いものが欲しい!」と金払いの良いお客さんもいれば、頭の打ち所が悪いのか?みたいな「自称」客もいたりして、さまざまな客が数ヶ月で一通りあなたの目の前に立つ。

3ヶ月~半年もすれば、「あれ?こんな客前にもいたな…」と思えるはずだ。少しずつ応用が効いて客の思考パターンを読むことができるようになる。あっという間に「接客のプロ」の出来上がりだ。

さて、「向いてないと思っても○○年は続けてみよう」とアナタに言ったその人はどんな人ですか?

接客という仕事を何も知らない他人ではないですか?

あなたに辞められては困る先輩や上司じゃないですか?

「向いてない」と心が折れかけているあなたがその仕事を3年続けて得をするのは、あなたではなくその周りの他人だ。

この「○年は続けてみよう」の論理は、世の中の仕事すべてにあてはまる言葉ではない、ということ。

例えば大型の船や飛行機などは、1機作るだけでも1年以上掛かったりする。こういったものを作る製造業のひとなら、3ヶ月で辞めるのはもったいないかもしれない。

自動車メーカーから極秘に渡された新型車の資料。その新型車が発売するのは2年後。2年以内にみんなが欲しがるありとあらゆる広告を作ってください。

こんな仕事なら、半年で投げ出すのは何も得られずに損をするだろう。

もう一度聞こう。誰かの奴隷となって働かされている接客業のあなたが責任をとってくれない他人に言われるがまま「○年頑張って」得るものはなんでしょうか?

根性ですか?

気合ですか?

そんなもの40歳や50歳になっても社会人として通用すると思いますか?

向いてないな、と気づいたら

向いてないと思ったら、気づいたら、さっさと今の仕事を辞めて次の道を探したほうが良い。心が壊れてからでは転職活動すら出来なくなる。

実際に転職活動を始めてみて感じるが、接客業の経験って自分で思った以上にみんな興味を持ってくれる。転職活動を始める前から自分を卑下する必要はない。日常生活で触れることの多い業種だし、それによる共感も得やすい。ただし、接客業の勤務年数が長いことはプラスにはならない。悲しいけど。

だから接客業をやりつつも「向いてない」と誰よりも早く気がつけたあなたは、ラッキーです。すぐに転職活動を始めたほうが良い。次の仕事に必要な資格の勉強なんて、転職活動しながらでいい。接客業という仕事が欧米のホスピタリティを尊重する文化のように「尊敬してもらえる」時代は、まだ当分こないでしょう。

逃げたって良いんだ。「逃げるな」なんて離れた所から無責任に言っている奴は、あなたの将来に責任なんか負ってくれない。あなたの道は、あなたしか決められないんだ。ひとりでも多くの人が、これに気がついてくれたらと切に願っています。

参考:接客業経験者の強い味方。転職エージェントとは?メリットとデメリットの比較

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お世話になったエージェント様

リクルートエージェント

リクルートエージェント

ともあれ最大手のエージェントさん。わたしが一番最初に登録したところで、いろいろと良い意味で転職するにあたって衝撃を受けた会社。ここのインタビュアー※求人紹介の前に、転職希望者の面談をしてくれる人はとにかく褒める。そんなにホメられたらからだがムズムズしちゃいますよ、というぐらいホメてホメてほめまくってくれる。経歴ややりたいことを気分よく話せるし、これでもかとあいづちをうって真摯に聞いてくれるが、ホメられたことを面前のまま受け止めるとかんちがいを引き起こすので注意が必要。開かれた求人からクローズ案件までとにかく求人量がすさまじい。質より量な印象があるので、自分で瞬時に判断するヤル気が必要だが、求人が来すぎて悩むなんてのは贅沢な話かも。

DODAエージェント

転職サイトDODAで転職

全体的に温かい印象の強いエージェントさん。私が利用したときは改修中だったのか専用フォームからではなく、メールでのやりとりが中心だったのを覚えている。送られてくるメールもコピペ対応ではなく、それぞれ案件ごとにコメント貰えたりして、とても親身だったのが印象的。担当になってくれた人は良し悪しをはっきり言ってくれる人で、何事もこざっぱりと直球で言ってくれたのがかえってありがたかった。販売サービス系へ入るための転職にも強みを持っていて、これは「接客業経験者の扱いにも慣れている」ことの証明でもある。

キャリコネ転職サービス

ここは事前面談がなく、キャリアシートのみの登録でサクッと始まる中小規模のサービス。「キャリコネ」という会社OBが年収から待遇から生々しく語るサイトを利用したひとは結構多いのではないか。そこが運営するエージェントサービス。こざっぱりしたホームページからは想像も出来ない熱い、熱意を持った担当さんが付いてくれたので良い意味で意表を付かれたエージェントさん。私の経歴にたまたま合ったのもあるのだろうが、非公開求人を積極的に紹介してくれた印象が強く残っている。紹介してくれる案件もウィットに富んだものが多く、他のエージェントさんとの差を付けるために様々な施策を組んでいて、熱意がこちらまで伝わってくる。実際に案件紹介をしてくれるプロジェクト担当さんは人によってトーンが違い、たまに妙にサバサバしてる人がいたりもするが、それを補ってあまりある採用活動のサポート力があった。

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