接客業出身者のための転職フローチャート。これが基本の流れ

      2017/07/27

PDCAを回せ!ゴールから逆算して物事を考えろ!なんてのはよく言われることだけど、やはり転職活動においても「次の会社から内定をもらう」というゴールまでにどんなことをすればいいのか確認しておくことは重要だ。何より事前にやることが決まっていればそこまで進んでいけば良いわけで気が楽だし、スムーズに物事が進むことは間違いない。

かといって転職活動なんて未経験の方が多いと思うし、フローチャートを筆者の経験をもとに作ってみました。完全にみんなのスタイルと一致はしないかもしれないけれど、「こんなふうにやればいいのか!」という気づきになれば。

※いつになく長い記事になってしまいました。無理に一気読みせず、少しずつ読み進めていってくださいな。

①今の職場の退職方法を知る

※①は「今現職で接客業をやっている人」向けの章で、「今の仕事を続けながら転職活動をしたい人向け」です。退職済みだったり、当てはまらない人は飛ばして②に進んでください

え、そんなもん内定もらってからでいいじゃん、と思ったアナタは、内定をもらった後のバタバタをナメてはいけない。また、接客業、サービス業に就いている我々は、だいたいが「シフト制」の就業形態であるため、「辞められるタイミング」が一般の会社と違い図りにくい場合がほとんどだ。

一番怖いのは、せっかく内定が取れたのに、今の会社を辞められるタイミングと内定先から言われている入社タイミングが一致しないこと。退社に手間取るとせっかくの内定がお流れになってしまう事だってある。

大体は面談先から内定をもらうと、たいていこちらのスケジュールも確認はしてくれるものの、「内定から1ヶ月以内を目安に入社してほしい」と言われる。この1ヶ月は内定保持期間とほぼイコール。つまり裏を返せば「1ヶ月以内に入社出来ないならご縁はありませんでした」ということになる。

よって、「どのタイミングで今の会社に辞める事を言い出すか」は非常に重要だ。タイミングが悪かったせいで辞められるまで2ヶ月かかる、なんてこともあるわけで。かといってバックレなんてガキみたいな事をすると内定先にも迷惑がかかる。絶対ダメ。

このタイミングを知る上でも、今の会社の「退職規定」はこっそり確認しておくべし。そういったものが見つからない場合は、先に辞めた人と連絡を取ってこっそり聞くなどして入手しよう。堂々と周りに「辞めたいときどうすればいいですか?」と聞くのは危険であるため、じわじわ情報収集するべし。

※普通の会社ならば「退職規定」は従業員に公開しなければいけない決まりなので社内掲示板や、就業規則に載っているハズ。
実際に筆者の場合「退職は2週間前までに」という社内規定はあったものの、「次シフトが作成される前に退職の意思を言い、出された次シフトは全て出勤しきること」という暗黙の了解があった。シフトは1ヶ月単位で出て、15日始まりの14日〆、シフト開始5日前の10日前後にはシフトが発表されていた為、1ヶ月で辞めるには月初めから1週間前後で退職の意思を示さなければならなかった。

しかしこれを事前に知っていたおかげで、内定のタイミングを面談先に早めてもらい、ちゃっかり有給消化まで出来た。経験すればわかるが、内定を取って次に移る為の時間は以外に短く忙しい。辞める手順は事前にチェックすべし。

②転職エージェントに登録する

あれこれ難しいことを考えるのは後。まずは転職エージェントに登録すること。申し込みしてからアポが取れて面談できるまでに最低でも1週間ほど時間がかかる。その間の時間がもったいない。

また、「転職サイト」ではなく、「転職エージェント」に登録すること。これには以下の理由がある。

1.自分の良いところ、改善すべきところを客観視してくれる

彼らは「転職のプロ」だ。求職者に仕事を見つけるのが仕事であり、そこで利益を出している人たちである。アナタ自身の転職成功=エージェントの仕事の成功 であるため、とことん仕事探しを付き合ってくれる。どうしても自己評価は甘くなりがちだ。どうしても自分の「弱み」となる部分は隠したくなるが、そういった部分もひっくるめて自分の「これから」を相談できる。これは非常に大きなメリット。

2.転職にかかる大部分の調整を手伝ってくれる

また、転職サイトで求人票を眺めるのと違い、「自分が転職できる可能性のある会社が紹介されてくる」仕組みであるため、自分には縁のない無駄な情報やスキル不足による門前払いが起きにくい。事前に目に入る求人内容を調整してくれるのだ。「税理士資格の必要な求人」とか「行政書士資格が必要な求人」なんて見せられても資格持ってなきゃ受けられないし、求人に申し込んでも門前払いされてしまうだろう。そういった案件はエージェントを利用すれば初めから紹介されない。

また、事前にこちらの休みのスケジュールを伝えておけるので、面接の面談予約もある程度決まった状態でお知らせしてもらえる。一度に複数社の面接が進むことも良くあることなので、例えば書類選考が通過して面談予約がくる際に

「あの会社の書類選考無事通りました!次の休みの○月☆日に早速面談できそうですがどうします?」

みたいな所まで踏み込んだ連絡がもらえる。こういったスケジュールをエージェントに管理してもらえるのはすごく楽。

参考:接客業経験者の強い味方。転職エージェントとは?メリットとデメリットの比較
この記事で筆者がお世話になった
エージェントさんも紹介しています。

③転職に向けての「絶対条件」と「妥協条件」を考える

この③については、エージェントさんと面談する前までにある程度考えておこう。もちろん完璧にしておく必要はない。エージェントさんとお話しながらじっくり形にしていけばよい。何も考えず手ぶらで行くと面談に時間がかかるので事前に考えておくと良いよ、という程度のものだ。

実は「志望動機」は転職エージェントを使って転職活動するのであればそこまで重要ではない。なぜなら自分から申し込むのではなく、エージェントからの「紹介」であるからだ。(当然、そこで働くイメージが持てるか、自分に何が出来るかをマッチングしていく必要はあるが。)エージェントを利用するにあたって重要なのは

「絶対条件」と「妥協条件」だ。

1.「絶対条件」=絶対妥協できないポイントのこと

例えば「土日休みがイイ」とか「接客業の時と違う商品を扱いたい」などの条件だ。筆者の例で言えば

「家電製品はもう扱いたくない」

みたいなもの。

それじゃ仕事を変える意味がない、という「絶対妥協できない部分」をきちんと考えておく。さもないと自分の考えがぶれてしまい転職後に「こんなはずじゃなかった」を生むし、転職活動そのものが長引いてしまう。

2.「妥協条件」=ある程度のボーダーラインを敷くこと

当然「何もかも完璧な転職」が出来れば大成功なのだが、なかなか現実問題厳しいところではある。全てがパーフェクトとはいかないのが現状だ。「有る程度このくらいならOK」という妥協ラインを決めておこう。

例えば、「年収15%ダウンまでは妥協できる」、とか「今より通勤距離が30分伸びても大丈夫」みたいな部分。有利であるにこしたことはないが、自分のなかで妥協できる点。もしくは自分の努力(新しい仕事に慣れたら引っ越すとか)でカバー出来る部分は妥協点と言える。間違ってはいけないのは先に決めた「絶対条件」を得るために「妥協点」を作ることだ。「転職したいからあれこれ妥協する」では良い転職にはならない。

④エージェントさんとできるだけ「会って」話す

転職エージェントさんという存在がどういうものかわからない初めて利用なのであれば、まずは直接「会って」話してみよう。

何もそんなに難しい話ではなく、例えばリクルートエージェントなんかだと「対面面談」がスタートの前提になっている会社もある。エージェント会社の中に面談スペースがあって、個室になっているので誰かに聞き耳を立てられるわけもなく微妙な話もしやすい工夫がされている。

リクルートエージェント※リクルートエージェント。本社やサテライトが近くにない場合を除き、基本的には「直接面談」からサービスが始まる。

接客業経験者であれば共感してもらえると思うけど、10回電話するより1回会ったほうが物事は伝わるものだ。自分がこうしたい、ああなりたい、ああはなりたくない、という「希望」をきちんと伝えきるには直接会って話すほうが絶対に良い。

求人を実際に「探す」作業をしてくれるのはエージェントさんだ。ここで自分の考えをきちんと伝えること。そして自分をきちんと「出す」こと。相手もプロなので、聞き上手でいろんなことを聞いてくれる。自分では気づかなかった能力や興味も発見できたりするものだ。これは「直接面談」が一番の近道だ。

⑤レジュメ(職務経歴書)と履歴書を「書ききる」

おそらく④でエージェントさんと会う前に「履歴書と職務経歴書を用意してください」と言われるだろう。紙で書いて持ってくるというのは今時あまりなく、各会社のフォーマットに合わせてサイトに必要事項を記入したり、エクセルやワードでまとめたものをアップロードしたりといった作業が発生する。

この時、おそらくエージェントさんと会う前のレジュメ完成度はいいとこ6割といったところだろう。これをエージェントさんとの話の後できちんと「仕上げて」いく。

レジュメは転職活動において「最重要」と言っていい。この「仕上がり」で面談の5割は終わっている。

ここで勘違いしてはいけないのだが、重要なのは「レジュメの内容」ではない。(もちろん最低限の内容があるという前提だが)完璧超人はこの世には存在しない。そんなことは面接官だってわかっている。

レジュメの内容を見て「あ、この人と会ってみよう(面談してみよう)かな」と思ってもらえるかが真に重要である。

レジュメに力を入れているか、「自分を紹介する努力をしているか」は一目見ればすぐにわかる。いくらエージェントの紹介とはいえ、会ってみようと先方が思ってもらえるかはこのレジュメに掛かっている。内容は完璧超人でなくてもよい。「自分がきちんと伝わり切る」ようにきちんと仕上げておく必要がある。

参考:これだけで10倍伝わる!接客業出身者のレジュメ(職務経歴書)アピールポイント
(現在執筆中。少々お待ちを)

⑥悩むなら「会ってみよう」の意識(面談へ)

レジュメを書ききったら、しばらくエージェントさんにおまかせしてみよう。早ければ当日、だいたい平均して1週間程度で求人紹介が始まる。

ピーク時(最初の2~3週間)には1日2~3通の紹介求人が来ることも。基本的には「求人紹介から24時間以内に返答」することが条件であるため、あまり悩んでいる時間はない。

「迷ったら、まずは話を聞くだけでも」

の意識だっていい。自分に興味を持ってくれている会社には時間と興味を許す限り面接に進んでみよう。自分に何が期待されているのか聞けて自分のニーズも図れるし、世の中には本当にたくさんの仕事がある。思いもよらぬところから思いもよらぬオファーだってある。それは面接へ進んで面接官と話をしてみないと出会えない。「悩むなら、会ってみよう」と考えよう。

⑦面談が終わったら必ずフィードバック

面接を受けたら受けっぱなしではいけない。かならずその日中にエージェントさんへのフィードバックを行わなくてはならない。

このコミュニケーションはとても大切。実際に求人紹介から面談のフェーズに進めばわかることだが、

事前に面談で聞かれることなどの傾向を教えてもらえる

ことがあるからだ。どんな役職の人が面接官だったか、とか何人対何人の面接だったか、最大で何次面接まであるのか、などを事前にわかる限り教えてもらえる。これらは全て他の求職者からフィードバックした情報をもとに作られているものなので、自分も必ずその日受けた面接の情報をエージェントさんへ返そう。

また、1人で面接を受けた時と違い、「あの時ああやって答えればよかった」とか「あのアピールポイント言えなかったな…」のような言いそびれを面談後エージェント経由で付け加えるチャンスが生まれることもある。エージェントから「言いそびれたことはありませんか?」と聞かれたら、自分が満足していない限り忘れずアピールしていこう。

⑧内定が出るまで⑥⑦を繰り返す。ときには⑤に戻ることも

世の中には本当にたくさんの仕事がある。そしてたくさんの企業が自分に目を向けてくれていることがわかる。

転職活動は「ご縁」で出来ている。あとは1社でも多くの会社と面談して自分を知ってもらい、相手を知り、自分の「次」を預けられる相手を探すことだ。

今手元に残っている資料だと、接客業から通信会社に転職が決まった時、最終的に2社のエージェントさんを頼り約50件の求人を紹介してもらい15社面談までたどり着け、内定をもらった計算。1人じゃ到底これだけの面談の機会はもらえなかっただろう。自分で納得して転職活動を終えることが出来た。

1社で断られても泣かない。それは自分が悪い人や不適格な人間なのではなく、ただ単に「ご縁がなかった」だけの話だ。

⑨退職準備。①で予習したことを踏まえ「消えるように」退職しよう

仕事を辞める、というのは非常に重く聞こえるかもしれないが、残念ながら「ひと1人辞めた」ところでそうそう会社は変わらない。もちろん良い意味で。

変に責任を感じる必要もない。ただしあんまりガチャガチャやって残る同僚や上司に迷惑をかけるのは大人としてよろしくない。よって①で予習した状況を踏まえ「消えるように」辞めよう。

立つ鳥跡を濁さず、なんてことわざもあるが「爪あとを残す」なんて事を考えるな。それはプロ野球選手や俳優さんなどの一部のスターだけが考えれば良い話。我々サラリーマンやOLがそんな大層なことを考える必要はないのだ。

参考:接客業出身者の円満退職。仕事をできるだけ穏便に辞めるたった1つの心得

⑩お疲れ様でした。ちょっとだけ次の仕事も予習しておこう

無事内定も取れ、次の仕事への参加日も決まったら、ちょっとだけでいいので次の仕事の予習もしておこう。もちろん体を休めて次への活力を蓄えることも大事だ。有給が消化できるならどこか旅行に行っても良い。読みたい本や見たかった映画を観に行っても良い。とにかく「休日」を満喫しよう。円満な仕事は円満な休日にこそある。

お世話になったエージェント様

リクルートエージェント

リクルートエージェント

ともあれ最大手のエージェントさん。わたしが一番最初に登録したところで、いろいろと良い意味で転職するにあたって衝撃を受けた会社。ここのインタビュアー※求人紹介の前に、転職希望者の面談をしてくれる人はとにかく褒める。そんなにホメられたらからだがムズムズしちゃいますよ、というぐらいホメてホメてほめまくってくれる。経歴ややりたいことを気分よく話せるし、これでもかとあいづちをうって真摯に聞いてくれるが、ホメられたことを面前のまま受け止めるとかんちがいを引き起こすので注意が必要。開かれた求人からクローズ案件までとにかく求人量がすさまじい。質より量な印象があるので、自分で瞬時に判断するヤル気が必要だが、求人が来すぎて悩むなんてのは贅沢な話かも。

DODAエージェント

転職サイトDODAで転職

全体的に温かい印象の強いエージェントさん。私が利用したときは改修中だったのか専用フォームからではなく、メールでのやりとりが中心だったのを覚えている。送られてくるメールもコピペ対応ではなく、それぞれ案件ごとにコメント貰えたりして、とても親身だったのが印象的。担当になってくれた人は良し悪しをはっきり言ってくれる人で、何事もこざっぱりと直球で言ってくれたのがかえってありがたかった。販売サービス系へ入るための転職にも強みを持っていて、これは「接客業経験者の扱いにも慣れている」ことの証明でもある。

キャリコネ転職サービス

ここは事前面談がなく、キャリアシートのみの登録でサクッと始まる中小規模のサービス。「キャリコネ」という会社OBが年収から待遇から生々しく語るサイトを利用したひとは結構多いのではないか。そこが運営するエージェントサービス。こざっぱりしたホームページからは想像も出来ない熱い、熱意を持った担当さんが付いてくれたので良い意味で意表を付かれたエージェントさん。私の経歴にたまたま合ったのもあるのだろうが、非公開求人を積極的に紹介してくれた印象が強く残っている。紹介してくれる案件もウィットに富んだものが多く、他のエージェントさんとの差を付けるために様々な施策を組んでいて、熱意がこちらまで伝わってくる。実際に案件紹介をしてくれるプロジェクト担当さんは人によってトーンが違い、たまに妙にサバサバしてる人がいたりもするが、それを補ってあまりある採用活動のサポート力があった。

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